日本ハムの新庄剛志監督（５０）が１１日、国内ＦＡ権を行使したオリックス・伏見寅威捕手（３２）の獲得を熱望した。沖縄県名護市内で取材に応じ、「シーズン中からいいキャッチャーだなと思っていた。力を貸してほしい」と語った。

　今季のオリックス戦は９勝１５敗１分け。新庄監督は苦戦の原因の一つが、伏見の存在だったと評した。「『ここでこのボールを投げるんだ』というリードをする。盗塁も結構刺されたから、サインを出しづらかった。送球が正確。捕ってからが速い」と絶賛した。

　日本シリーズで評価はさらに高まった。「特に左投手のときのリードが面白い。しっかり右中間にも打てる」と指揮官。交渉解禁を待ち、球団側に「動きましょ」と迷わず働きかけた。伏見は北海道千歳市出身で、新庄監督は「地元愛もあるでしょ」と地の利にも希望を見いだした。

　捕手は重要な補強ポイントだ。今季は最多出場した宇佐見が８１試合で、絶対的な正捕手は不在。チームにはベテランも少なく、伏見の加入によるプラス要素は大きい。

　新庄監督は「あとは待つ。それとも、一緒にディズニーランドでも行く？。耳飾りを付けてね」と笑顔。交渉自体は稲葉ＧＭらに一任する。ラブコールが伏見を動＊ことを信じて、吉報を待つ。

▽日本ハム・稲葉ＧＭ「球団として正式に交渉の申し込みをした。ボス（新庄監督）と話をしていく中で、伏見選手の評価は非常に高かった。ぜひともファイターズに来てほしい。今年日本一になり、リーグ２連覇の経験もある。その経験をファイターズの選手に伝えてほしいし、チームを引っ張っていける選手」
中日スポーツ

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